気になる住宅の構造・工法を知っておこう
いざマイホームの戸建て住宅を建築するとなると、どの工法で施行するべきなのか、最適の選択肢は何なのかは非常に気になるところです。ハウスメーカーによっても得意としている工法は違うので、どのような住宅でマイホームを建築したいのかをイメージすることは大切です。理想を反映させた青写真を描き、どの構造でどの工法を選択すれば良好な結果が見込めるのかの方向性を明らかにすることが大切になります。そこで、ここでは関心が高い住宅の施工法や構造などについて、基礎的事項をご紹介します。まず、多くのハウスメーカーが採用しているのが、木造住宅の軸受け工法です。これは柱と梁で住宅の基本構造を形作りし、壁面にX型の筋交いをいれて耐震性を補強するものです。柱や梁の位置を調整しやすいので、間取りの自由度が高く、将来のリフォームも可能です。デメリットは、シロアリ被害対策が必要になること、現場施行のため職人の技術により仕上がりに差が出ることです。2×4工法は北米発祥の建築方法であり、2×4インチの断面寸法の木材で汲んだ枠に合板を合わせて壁面を作るというものです。2×4工法は軸受けに比べて、窓などの配置の自由度が低いというデメリットがありますが、構造が単純で囲う面が少ないので、職人による品質のばらつきを回避できます。ユニット工法とは、鉄骨造の住宅の工法のひとつであり、ユニットの大部分を工場で生産させておくという特徴があります。ユニット工法は、工場でユニット生産したものを現場で組み立てるだけなので、仕上がりが安定し、鉄骨造ならではの耐震性を発揮できます。プレハブ工法とは軽量鉄骨造で採用されている工法のこどで、現場での加工や施行を行うことなく、予め壁面や床などを作っておき現場で組み上げると言うものです。プレハブ工法では、経験や技術に左右されないで安定した品質の住宅を作り上げることができるのがメリットです。ボルトやナットを使いながらくみ上げるだけの、シンプルな作業だからです。RC造は引っ張りに強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートを組み合わせた構造で、耐久性・耐震性・耐火性に富んでいるのがメリットです。柱・梁・壁面・床を構成する鉄筋の周りに型枠を設けて、コンクリートを流し込むという工法となっています。重量感があり、強靭という特徴がありますが、RC造ではコンクリートを使用するため躯体自体の重量が重く、地盤改良工事が必要なこともあるので注意してください。また、基礎工事に時間とコストがかかるのがデメリットと言えるでしょう。
