新築住宅に必要な設備とは
新築住宅の建築を検討するときには、住宅の構造や間取り、どの工法を採用するのかなど、家そのもののイメージが先行しがちです。建築費用が予算の大部分を占めることを踏まえれば、家本体に関心の焦点が集中するのはある意味当然のことです。しかし、完成後新築住宅は生活の本拠になるわけですから、快適に日常生活を送ることができないようでは、マイホーム作りは成功したとはいえません。そこで、入居後に快適な日常生活を送るために必要な設備は何なのかについて、検討してみましょう。まず過酷な気候の夏や冬を乗り切るためには、空調設備は必要不可欠です。空調とは具体的にはエアコンなどを意味しますが、最近では全館の冷暖房を可能にする戸建て向けの全館空調システムも登場しています。冬場の気温が特に低くなるような地方では、床暖房も選択肢に入ってくるでしょう。熱い空気は軽く上に逃げる傾向があるのに引き換え、冷たい空気は低い場所にとどまる傾向があります。空調では十分暖房できないことがあるので、足元を暖かくする床暖房のほうがベターなこともあるので注意深く選びましょう。また、普段の生活では水回り設備を抜きにして、生活することは想像できませんよね。水回りとは、キッチンやバスルーム・洗面所やトイレなど、水を大量に使用する設備のことです。キッチンではアイランド型や伝統的なスタイルまで色々種類があります。風呂場ではマンションではユニットバスが主流ですが、一戸建て住宅にしたのであれば風呂場とトイレは独立させることも可能です。ユニットバスやキッチン・トイレなどの水回りは設備のなかでも施行に時間がかかりコストも嵩むので、予算内で納めるにはメリハリをつけるのがポイントです。屋内では案外照明設備は重要です。使用する機会も多く、従来型の蛍光灯では寿命があるので交換する機会も多くなります。最近では長寿命のタイプも普及しているので、多少はコストがかかっても照明にも注意を向けたいものです。コストが嵩むものの、中長期的に光熱費を節約したいなら、太陽光発電パネルを設置するという選択肢もあります。最近では小規模な住宅でも設置できる太陽光発電パネルも普及しています。カーポートなどに設置可能な太陽光発電パネルも実用化されています。ただし、家の向きによってはあまり発電量を見込めないことがあるので、事前にどれほどの発電量を確保できるか専門業者にシミュレートしてもらうことをおすすめします。新築住宅には色々な設備が必要ですが、妥協できる部分とこだわる部分を見極める姿勢が重要だと言えるでしょう。